パーティー・イベントの幹事・司会必見!おすすめのあがり症対策とは?

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パーティーやイベントの幹事や司会として大勢の前で話す際に、緊張で体が震えてしまったり、頭が真っ白になり上手く話すことができなかった経験はありませんか?

プロの司会者であっても、緊張しない人はいませんし、緊張はだれもが少なからずしてしまうものです。しかし、中には極度のあがり症で悩んでいる方もいらっしゃると思います。

ここでは人が緊張するメカニズムから、プロの司会者も実践しているおすすめのあがり症対策をご紹介いたします。

なぜ人は緊張するのか?

「なぜ人は大勢の前で話す時に緊張してしまうのだろう?」そんな疑問を持ったことはありませんか?

実は人が緊張してしまうのには、次のように本能的なものと精神的なものと大きく分けて2種類の原因があります。

【本能的な原因】

防衛本能

【精神的な原因】

過去のトラウマ

人から良く思われたい欲求

本能的な原因については、人間が生まれながらにしてDNAに擦り込まれているため変えることはできません。

また、この本能は無意識に発動するため、人は無意識のうちに少なからず緊張します。

この事から、程度の違いはあっても緊張しない人などこの世に存在しないことがわかると思います。

そのため、緊張し易い人とそうでない人の違いは主に精神的な原因に集約されると言っても過言ではないでしょう。

では、それぞれの原因がどのように緊張につながってくるのかを次に詳しく解説していきます。

【本能的な原因】防衛本能

人間も生物学的には動物の一種です。

そのため動物的本能が人間には備わっています。

その1つが「防衛本能」です。

動物は、敵と遭遇した時に、自分の身を守るために、逃げたり戦ったりしなければなりません。

そのため、動物は敵がいるかもしれない状況下では、最悪の事態に備え、アドレナリンを分泌して集中力を高めます。

そうすることで、いつ敵が襲ってきても体の機能を最大限発揮できる状態になることができます。これが、いわゆる「緊張状態」です。

人間の緊張は、この防衛本能により、体内でアドレナリンが分泌されすぎたために起こります。

本来アドレナリンは人に集中力と、体の機能を最大に発揮できる状態をもたらしてくれるものですが、分泌されすぎてしまうと、極度の緊張により逆にパフォーマンスが落ちてしまいます。

ビートたけしも「緊張しない芸人はダメだ」と言っている通り、緊張は本来、私たちに最高のパフォーマンスをもたらしてくれるものです。

あがりやすい人とあがりにくい人は分泌されるアドレナリンの量が適度であるか、過剰なのかの違いでしかありません。

そのため、この分泌されすぎた、アドレナリンの分泌量をいかにあがり症対策や日頃のトレーニング、精神的な作用によって調整していくかが、対策の大きなポイントになります。

【精神的な原因】過去のトラウマ

ここぞという場面で高いパフォーマンスが求められるスポーツ界では、「メンタルトレーニング」のように精神面を鍛えるトレーニングがよく行われています。

その理由は、「負けるかも」というメンタルで臨んだ試合では100%のパフォーマンスを発揮することが難しいためです。

ここぞという場面でらしくない凡ミスをしてしまったり、「負けるかもしれない・・・」という恐怖心で体が極度の緊張状態に陥り、体が逆に動かなくなってしまうこともあります。

実はこのような、メンタルの弱さには、過去の失敗体験のようなトラウマが無意識下で大きく影響を及ぼしていると言われています。

例えば、司会としてマイクを持った時に、過去に大勢の前で恥をかいた記憶や、何かに失敗して他人に笑われた経験が無意識のうちにイメージされてしまい、それが極度の緊張へとつながってきてしまうのです。

無意識下で起こっていることなので、過去のトラウマを払拭することは容易なことではありません。

少しずつ成功体験を重ね、「自分はできるんだ」と心のそこから自分に理解させていくことが大切です。

【精神的な原因】人から良く思われたい欲求

人は無意識のうちに、認められたい、良く思われたいという欲求を持っています。

例えば、司会で「失敗してはだめだ」と思うのは、失敗することによって人から否定されたり、笑われることを恐れているためです。

また、異性の前で緊張するのも「良く思われたい」という欲求が無意識に働いているためです。

このように、いわゆる「ええかっこしい」な部分が緊張の原因になっているケースが良くあります。

また、誰もが「初めての挑戦が怖い」と思うのは、初めての挑戦は失敗する確率が非常に高く、失敗によって人から笑われたり、否定されたり、かっこ悪く見られるのを恐れているためです。

このように、人間の根底にある「人からよく思われたい欲求」をいかに克服するかが、あがり症対策の大きなポイントになります。

あがり症対策を行う前に必ず行っておきたいこと

緊張は人間であれば誰もがするものです。

何度もご紹介したとおり、緊張しない人間などこの世にいません。

例えば、お笑いコンビ、ウッチャンナンチャンの内村さんは、いまだに舞台に立つ前に、吐きそうになるほど緊張されるのだと言います。

このように人前で長年仕事をしてきたプロ中のプロの方でさえ、緊張してしまうものなのです。

まず、あがり症対策の前に「緊張は悪だ」という自分の中の信じ込みを「誰もが緊張するものだ」という信じ込みに書き換える必要があります。

そのため、まず3回「緊張することは良いことだ」と3回口に出して言いましょう。

頭で思っているだけでは、自分の深層心理に深く刻みこまれている「緊張」の定義は変えることができません。必ず口に出して言うようにしてください。

それを行ってから、次にご紹介するあがり症対策に取り組んでいきましょう。

本番前にできる!あがり症対策

では、次に実際に司会などで緊張してしまった際にどう対処していけばよいか、具体的な方法をご紹介いたします。

これまでにご紹介した、あがり症の原因のほとんどが、人間が自由にコントロールすることが難しい領域のものです。

そのため、体を動かしたり、言葉に出したり、書いたり、思い込んだりすることで意識的に本能や精神にアクセスすることで、緊張の度合いを調整していくしかありません。

ここでは、アナウンサーや芸人さん、役者さんなど人前で仕事をするプロの方が緊張度合いを調整するために行っている、おすすめのあがり症対策法を5つご紹介します。

うまくやろうと思わない

先程ご紹介したとおり、人間には「人から否定されたり、笑われたりするのが怖い、どうせなら良く見られたい」という欲求があります。

いわゆるプライドのようなものです。

そのため「司会に抜擢されたのだから上手くやらなければ」と思ってしまい、自分の中で自分の越えるべきハードルが勝手に上がってしまいます。

また、当日パーティーやイベントなどで話す内容も凝りにこってしまいがちです。

これでは、逆にアドレナリンの分泌を促し、過度な緊張を助長してしまいます。

また、途中で失敗した時にも、普段とは違う文章の内容なために、臨機応変に対応することが難しくなってしまうことがよくあります。

変なプライドは捨てて「うまくやろうと思わない」ことが大切です。

具体的には、次のようなことを実践してみると良いでしょう。

  • 自分の実力に合ったシンプルな原稿作り
  • 事前に練習を何度も重ねる
  • 「うまくやる必要はない、ちゃんとやれば良い」と3回口に出して言う

運動・ストレッチ

人は緊張状態に入ると、過度に体に力が入り、筋肉が硬直してしまいます。

そのため「緊張しているな」と感じたら、体を動かし、体をほぐしてあげることで、緊張を和らげる効果が期待できます。

例えば、スポーツの試合などで「最初は緊張していたが、途中から緊張しなくなった」という経験がある方は多いのではないでしょうか?

これは、最初あった筋肉の緊張が、運動によってほぐれたためです。

このように、筋肉の硬直をほぐすことによって、あがっている精神状態を落ち着けることができます。

司会に出る舞台袖などで簡単にできる運動やストレッチが「脱力ジャンプ」です。肩の力を抜き、10回ジャンプしましょう。

これだけで、大分筋肉はほぐれてくるはずです。

また、肩や首、背中など上半身の筋肉の緊張をほぐすために両腕をぐるぐる回すだけの「肩回し」や、両手を腰に当てて、そのまま後ろに体を反らせる「背中反らし」などのストレッチも有効です。

イメージトレーニング

スポーツ界では「イメージトレーニング」が重要だと言われています。「イメージトレーニング」とは、簡単に言うと、試合前に自分が試合に勝っている風景を想像したり、自分が最大のパフォーマンスを出し成功している様子を頭の中で思い描いたりすることです。

いわゆる自分で自分に催眠術をかけるようなイメージです。

しかし、「思考は現実化する」とよく言われる様に、このイメージトレーニングを行うことで、自分に自己暗示をかけ、精神面で自分をコントロールすることができると言われています。

具体的には司会を行う前に「噛んでしまった自分」や「緊張して言葉が出ない自分」を想像するのではなく、「しっかりと司会で場をまわしている自分」を無理にでも想像してみましょう。

「こんなやり方で本当に効果があるのか?」と思われるかもしれませんが、元々緊張というものは人間が意識的にコントロールすることが難しい無意識レベルのものです。

イメージトレーニングは無意識レベルにアクセスする自己暗示の一種なので、無意識レベルのものをコントロールするために有効な手段の一つとされています。

ぜひ騙されたと思ってやってみてください。

おまじない

おまじないもあがり症対策には有効な手段です。

一般的に広く知られているあがり症対策のおまじないは「緊張したら人という字を手のひらに書いて飲み込むと良い」です。

おまじないは、いわゆるイメージトレーニングと同様に、おまじないをすることによって自分自身に「成功する」という自己暗示をかけているのです。

そのため、実は「手のひらに人を書いて飲み込む」おまじないでなくとも問題ありません。

またお守りを持ったり、靴を左から履くなど成功した時に行っていた行動をルーティーンとしてげんを担ぐのも緊張をほぐすために有効なおまじないの一種だったりします。

一番簡単なのは、「人という字を手のひらに書いて飲み込む」というおまじないなので、ぜひこれを本番前に10回行ってみてください。

このおまじないだけではなく、本記事に紹介されているあがり症対策と併用してみるとより効果が期待できます。

複式呼吸・深呼吸

緊張という人間の無意識レベルで発動してしまうものをコントロールするためには呼吸も有効な手段の一つです。

人間は臓器を意識的に動かすことはできませんが、唯一肺だけは呼吸によって意識的に動かすことができます。

人間の臓器は無意識レベルのものと密接に関わり合いがあるため、ここに働きかけるという意味で、肺を意識的に動かすということは無意識レベルで引き起こされる緊張をほぐすために有効な手段だと言うことができます。

そのため、司会の本番前には、深く息を吸ってゆっくり吐く深呼吸を5回、お腹をべこべこさせる複式呼吸を意識しながらやってみましょう。

まとめ

いかがでしたか?自分の無意識レベルにあるものをコントロールすることは非常に難しいと言えます。

しかし、意識的にやっていくことで、徐々に無意識レベルにアクセスがしやすくなってきます。アクセスがしやすくなれば、より土壇場での緊張のコントロールがしやすくなるので、ぜひ本記事でご紹介したあがり症対策を「こんなもので本当に?」と思わずに実践し続けてみてください。