社内イベント企画担当者が知っておきたい一般的な社内行事(4月〜9月編)
2017年6月28日
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会社には業務だけではなく、社員同士のコミュニケーションや、地域交流などを目的とした様々な行事が存在します。
本記事では、社内の行事やイベントを新しく導入する際の、参考資料として、一般的に他の会社で行われている行事の内容や近年の風潮について、ご紹介します。
4月〜9月の一般的な会社の年中行事
4月〜9月にかけては、一般的に次のような行事が行われています。
4月 | 入社式、新入社員歓迎会、花見 |
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5月 | メーデー |
6月 | 株主総会 |
7月〜8月 | 暑気払い、納涼祭(夏祭り・盆踊り) |
9月 | 社員旅行、入社式(海外の大学を卒業した方向け) |
※業種、また会社によって開催月が違うところもあります。
4月に行われる一般的な社内行事
4月は、新しい社員が会社に入ってくる季節です。そのため、新しい社員との親睦を深める会やイベントが多く開催されています。
また、花見の季節でもあります。そのため、比較的飲み会やイベントが多いのが特徴です。
そのため、行事やイベントの企画者は、この時期を見越して前持った会場の予約などを行なっておかないと、すぐに予約が埋まってしまいますので、注意しましょう。
入社式
「入社式」は社内行事の中でも年度の初めに催される最初のイベントです。
一般的には4月1日に行われる事が多く、業種等によっては4月の第1週の土曜日に行われる所もあるようです。
入社式は、会社に希望を膨らませ入社した新入社員に、社員の一員となることを意識づけるために行われます。
社長からのお祝いの言葉や、先輩からの激励の言葉、また新入社員の意気込みや豊富などがプログラムとして組み込まれていることが多いです。
最近では、先輩達が新入社員達を楽しませる為に、ちょっとした余興や出し物をしたりする会社も出てきており、昔の堅苦しい式から、和んだ雰囲気の式に変わっている風潮もあります。
また、会場についても、これまではホテルのパーティー会場や、自社の体育館や大ホールなどで厳格に行われるのが一般的でしたが、近年では、バーを貸し切ったり、都内のレンタルスペースなどでケータリングを注文するなど、カジュアルな入社式を行う会社も増えてきています。
新入社員歓迎会
「新入社員歓迎会」は新入社員との懇親を深める為に催される行事です。
4月の第1週の週末に開かれる所も多くありますが、業種や会社規模によってバラつきがあります。
ほとんどの所では4月中に開かれる事が多いようです。
歓迎会では入社式の時とは違い、堅苦しさを省き新入社員が楽しめる様に雰囲気作りをしている会社が多いようです。
中には新入社員の自己紹介やアピールタイムなどを設け、1日でも早く先輩達に顔と名前を覚えて貰えるような催しを行う場合もあります。
近年では、バーや都内のレンタルスペースなどで行ったり、新入社員が少数の場合には、自社の会議室とケータリングで簡単に新入生歓迎会を行う会社も増えてきています。
花見
「花見」は開かれるタイミングは桜の花が咲くタイミング等によりバラつきがありますが、会社に寄っては「毎年4月の第二の週末」など日取りを定例化したり、桜が散っていても、あえて混まない時期に開催をずらしたりする場合もあります。
「花見」は仕事を忘れ、花を楽しみながらお酒を交えて懇親し、お互いを労いながら楽む会です。
また、時期的に新しい社員の方が新しい雰囲気に慣れる場でもあります。
幹事に当たる行事、イベント担当者にとっては、場所取りや買い出し、片付け等少し手間のかかる催しかもしれません。
5月に行われる一般的な社内行事
5月は、4月に多く飲み会やイベントがあったことや、ゴールデンウィークがある関係で、あまりイベントは多くありません。
行事・イベント企画担当者にとっては、骨休めの時期と言えます。
一方で、労働組合などに入っている会社にとっては、メーデーが行われる月でもあります。
メーデー
「メーデー」とは国際的には「労働者の日」と言われており、ヨーロッパでは夏の訪れを祝う日とされ、「五月祭」と言われていました。
労使争議においてせめてこの日は休戦しようとされていたのが起源だそうです。
今日の「メーデー」はアメリカが発祥とされており、1886年のアメリカで「労働時間8時間」を訴えストライキした日とされています。
今日の日本では労働組合がしっかりしている所ではデモ行動をして労働条件を訴える日として使われているところもあります。
また、労働組合が主体となり、大きな公園などで大規模なイベントが開催される場合もあります。
6月に行われる一般的な社内行事
6月もあまり、行事やイベント事は多くはありませんが、会社にとって重要な「株主総会」が開催される月です。
株主総会
「株主総会」とは株式会社において、その会社の株式を保有する株主と会社の代表者で年に1回行われる総会です。
この総会では主に、会社の重要事項や、会社役員の人事に関わる事項、株主の利害に関わる事項など、会社経営において重要事項等を話し合い決定します。
主に、大企業の株主総会などは、ホテルのパーティー会場などを使って食事付きで行われることが多いですが、小規模な会社では、自社内の大会議室やレンタル会議室などにケータリングを注文し行う事が多いようです。
7月〜8月に行われる一般的な社内行事
7月〜8月は、会社の敷地内などを使った地域交流イベント「納涼祭・夏祭り」が行われます。また、気温が高く暑いため、ビアガーデンなど屋外の会場で行うイベントなどを暑気払いとして行うこともあります。
暑気払い
「暑気払い」とは字の如く熱を取り、暑さを打ち払う風習の事を言います。
昔は漢方等を飲み「暑さを乗り切ろう!」とゆう習慣もあったようですが、今では冷たいビール等を飲む飲み会等に変わっています。
開催はだいたい梅雨明けくらいから8月のお盆までにする所が多いようです。
近年では、若者の飲み会嫌いの影響で、居酒屋やビアガーデンなどではなく、自社内の会議室でケータリングを活用し、こじんまりと開催したりすることが多くなってきているようです。
自社内で開催した方が、安上がりでイベントの開催費用を抑えられるというメリットもあります。
納涼祭(夏祭り・盆踊り)
「納涼祭」は社内の行事・イベント担当者が1年で1番企画や準備が大変なイベントと言えます。
社内で夏を楽しむイベントとして計画される事がありますが、近年ではあまり開催される会社が無いのが実情です。
しかし、日頃会社の為に一生懸命働いている社員は元より、社員の家族へ目を向けたイベントとも言えるでしょう。
そのため、中小企業というよりはむしろ、大企業などで行われることが多いイベントです。
盆踊り等を計画し、子供達も交えて楽しむことで仕事への理解や活気作りになります。開催日についてはお盆前あたりに開催される事が多いようです。
9月に行われる一般的な社内行事
9月もあまり、社内行事やイベントは多くはありません。
しかし、海外の大学の卒業シーズンが秋ということから、9月はそういった海外の大学の卒業生の入社式や、歓迎会を行う時期でもあります。
これまで日本ではあまり9月の新卒入社は積極的に行なわれていませんでしたが、近年は、優秀なグローバル人材確保のため9月の新卒入社を積極的に行なっている会社が増えてきている風潮があります。
社員旅行(慰安旅行)
人事労務分野の情報機関である産労総合研究所の「2014年 社内イベント・社内旅行等による調査」によると、入社式や仕事納めなどの業務関連行事を実施している割合は96.7%。社員旅行などの余暇、レクリエーション行事を実施している割合は82%だそうです。
余暇、レクリエーション行事を行っている企業の中でも社員旅行の実施率は46.0%、次にボウリングが35.0%、ゴルフコンペが30.0%と社員旅行の実施率が高い事がわかります。
しかし、社員旅行を実施する割合が8割だった1990年代に比べると、2004年には4割弱にまで減少、年々衰退傾向にある事がわかります。
昔の社員旅行と言えば、社内の人間関係を良くし、円滑に仕事を回す事を目的に計画され、昼間は団体で観光し、夜の宴会では会社の重役クラスの方々を上座に置き、社員がお酒を注ぎ回るのが恒例の行事でした。
今では多少の旅費がかかっても、海外旅行やレジャー施設にむけた旅行が計画され、宴会では無礼講となり、余興やレクも交えた社員が楽しめる旅行となってきています。
このような風潮は、離職率が年々上がってきている事が原因とみられています。また、長い不景気により旅費を会社経費で負担する事が難しくなってきているのが衰退の原因の1つとして考えられています。
2020年の東京オリンピックに向けて、日本は今現在好景気に向かうことが予想されており、それに従い徐々に社員旅行を開催する企業も増えてくることが予想されます。
入社式(海外の大学を卒業した方向け)
4月の採用が定番であった日本でも、現在では海外の大学を卒業した方向けに9月の入社に向けての採用を試みる企業も増えてきました。
留学していた学生を採用することで、語学力を身に付けた社員を採用でき、グローバル化が進む今日の社会で即戦力として働いて貰えるとゆう利点もあるようです。
またそれ以外でも、司法書士や公認会計士試験にチャレンジし、企業選考に望めなかった既卒者などや有能な人材を確保できる等のメリットもあり、近年では9月入社を行う会社が増えてきています。
まとめ
いかがでしたか、これまでは長い不景気の影響で、なかなか積極的なレクリエーション企画を実施できなかった企業も多かったと思います。
しかし、今後好景気に向かうにつれて、徐々にこういった社内行事・イベントを行う会社が増えてくると予想されます。
また、サバイバルゲームや、日帰り旅行など、今までにないような新しいイベントを導入する企業も増えてきています。
ぜひ、自社の社員コミュニケーションの活性化に、本記事でご紹介したような社内行事を検討してみてはいかがでしょうか。