国際交流パーティーや懇親会の幹事になったら知っておくべき海外の食文化

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日本に住む外国人数は2016年12月末で291万3,314人(※法務省HPより)にのぼり、年々増加してきています。

近年都心部では、大手コンビニチェーンや牛丼チェーン、カレーチェーンなどで働く外国人の姿をよく目にすると思います。

もはや、同じ職場内に違う国の人が働いていることは、今やそう珍しいことではなくなってきています。

そのため、懇親会やパーティーの参加者は、決して日本人だけとは限りません。

例えば海外から出張で日本に来られている場合には、その方を歓迎する懇親会やパーティー、または飲み会が催されることもありますし、同じオフィスに働いている場合には当然社内懇親会やパーティーに参加されると思います。

これからの幹事は、そういった海外の方に対する配慮もしていかなければならないのです。

特に海外の方に対して配慮すべき点が、料理です。なぜなら、海外には宗教や文化によって禁止されている食べ物や、生魚のように日本では当たり前の食べ物が一般的でない場合があるからです。

誤ってそういう配慮を欠いてしまうと、パーティーや懇親会を海外の方が楽しめなくなってしまう可能性や機嫌を損ねてしまう可能性があります。

そこで、ここでは海外のゲストが参加する国際交流パーティーや懇親会の幹事になった際に知っておくべき海外の食文化と、気をつけておきたいポイントについてご紹介いたします。

国際交流パーティーや懇親会の料理で気をつけるべき3つのポイント

海外の方が参加されるような国際交流パーティーや懇親会の料理を選ぶ際に、幹事が気をつけるべきポイントは次の3点です。

  • 宗教によって食べられない食材がある
  • 海外では敬遠されている食材、食べ方がある
  • 個々人の食のポリシー

では、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

宗教によって食べられない食材がある!

日本のほとんどの方は無宗教ですが、海外の方の多くは宗教を信仰しています。

宗教によっては食べることがタブーとされている食材がある場合がありますので、ゲストがどのような食材をタブーとしているのかを把握するように努めましょう。

この時に注意したいのが、ゲストに直接「あなたの信仰している宗教はなんですか?」と聞いてはいけないということです。

なぜならいきなりそのようなプライベートな事を聞いてしまうと失礼にあたるからです。

聞く際には宗教ではなく、直接「何か苦手な食べ物や、食べられない食材はありますか?」と食の好みをお聞きするようにしましょう。

※人によっては、日本に来たら自分の宗教のタブーを無視して食べる、というポリシーを持っている方など、宗教内でも教えに忠実な信者の方と、フランクな信者の方と様々です。そのため海外のゲストがいらっしゃる場合にはその方の「苦手な食べ物」や「食べられない食材」をしっかりヒアリングしておくことが大切です。もし人数が多すぎてヒアリングできない場合には、次にご紹介する各宗教のタブーに配慮した料理選びをしておきましょう。

イスラム教でタブーな食材とは?

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イスラム教でタブーとされている食材が、豚肉、ハラールでない肉類(牛、鶏など)、アルコールです。ハラールとは、イスラム教のルールに従って処理されているという意味の言葉であり、豚肉以外の肉類は、このハラール処理されていない肉類を食べることはタブーとされています。

また、これらタブーとされている食材は、たとえエキスとして入っていても、同じ鍋で調理されていても、食べることは許されていません。

例えば、よく料理などで料理酒やワインなどを使ったりしますが、これもNGです。

肉とアルコールに対するルールが非常に厳しいため、イスラム教を信仰されている方が参加される際には、細心の注意が必要です。

見た目で判断できるものもありますが、日本の加工食品や調味料には意外と添加物としてのアルコールや鶏のエキスなどが入っていたりします。

バレなければいいか、思われる方もいらっしゃいますが、意外と風味や舌でイスラム教の方には「これは食べてはいけない」というモノが分かってしまうことが多いそうです。

野菜や果物、魚介類はハラールフードで食すことができますので、パーティーや懇親会などでは野菜や魚介類を中心に次のような料理を用意しておくと良いでしょう。果物などを沢山用意してあげると非常に喜ばれるようです。

  • おにぎり(具に注意しましょう)
  • 焼きおにぎり(醤油として自然発酵アルコールを使用しているもの)
  • サラダ(ドレッシングに注意)
  • 果物類(日本の果物はイスラム圏のものと違い非常に甘いので喜ばれます)
  • ケーキ類(アルコール未使用なもの)
  • うどんやそばなど

また、可能であればケータリングを依頼する業者や、使用する飲食店などにハラールフードの有無を訪ねてみましょう。

イスラム教の方の人数分だけ、そういったハラールフードを別料金で特別に用意してくれる可能性があります。

ヒンズー教でタブーな食材とは?

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インドやネパールで多く信仰されているヒンズー教でタブーとされているのが牛肉です。

牛は神聖なものとして扱われているため、ヒンズー教徒の方は牛肉を絶対に食べません。

また、基本的に殺生を避けるという意味で、ヒンズー教徒にはベジタリアン(※ベジタリアンに関しては次の章で詳しく解説しています)の方が多くいらっしゃるのも特徴です。

また、あまり生魚を食べる文化がなく、得体のしれないものを食べないということで、寿司や刺し身もサーモン以外はあまり食べません。

牛肉以外は人によってタブーなものが違うため、可能な限りヒアリングしておいた方が良いでしょう。

中には卵がダメという方もいらっしゃったり、日本にいるうちは牛肉を含め何でもOKというフランクな方もいらっしゃいます。

主に次のような料理を用意しておくと喜ばれます。

  • 鶏料理(タンドリーチキンなどスパイスの効いた味があると良いでしょう。焼き鳥などもおすすめです)
  • サラダ
  • カレー料理(日本のカレーは味が違うので、違いに驚かれます。もちろんビーフカレーはNG)
  • 豆腐料理(ヘルシーでベジタリアンでも食べられます)
  • 果物類(日本の果物は非常に甘いので喜ばれます)
  • ケーキ類(甘いものが好きな方が多いので喜ばれます)

ユダヤ教でタブーな食材とは?

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イスラエルやアメリカに多いユダヤ教でタブーとされている食べ物は、旧約聖書のレビ記に詳細に記されています。

主に日本食で注意しなければならないのが、次の食材です。

豚、猪、馬、ダチョウ(卵)、タコ、イカ、エビ、貝類、イルカ、クジラ、ソーセージ、肉と乳製品を同時に使ったもの、死肉(血液が混じった肉)

日本では豚料理や、寿司などにタコやイカ、貝類などウロコやヒレのない魚介類が沢山使われています。

これらはユダヤ教の方にとってはタブーですので、注意しましょう。

また、肉と乳製品を一緒に食すことも許されていないため、チーズバーガーなども食すことができません。

海外では敬遠されている食材、食べ方がある!

宗教以外にも、日本では当たり前の食材であっても、海外ではあまり食べられない、もしくは食べること自体があり得ないとされる食材や食べ方があります。

一番代表的なのが、生魚です。日本食の中で寿司は一番有名ですが、海外では基本的に生魚を食べるという習慣はあまりないため、人によっては敬遠されます。

特にタコやイカなど国によっては悪魔の使いだと信じられている場合もありますので、注意しましょう。

一方で一番海外の方によく食べてもらえるのがサーモンです。

また生卵を食べるのも基本的には日本特有の食文化です。海外では衛生管理がいきとどいていないことから、加熱して食べることが常識になっています。

そのため、すき焼きなどを出す際には注意しましょう。

こういった海外から敬遠されている食べ物は、宗教ほど気にする必要はありませんが、事前にその国特有の食文化を調べたり、事前にお店やケータリング会社に連絡してメニューを少し変更してもらうなど配慮しておくと、非常に丁寧です。

個々人の食のポリシー

宗教や海外で敬遠される食材、食べ方以外にも食のポリシーを持つ方に対する配慮を忘れずにしておきましょう。

日本にも徐々に浸透してきていますが、海外には食に様々なポリシーを持っていらっしゃるかたが大勢います。

例えば動物性食品を取らないベジタリアンが一番有名な食のポリシーといえるでしょう。

またマクロビオティックや徹底したベジタリアンであるヴィーガンなど、人によってそれぞれ色のポリシーが違います。

海外のゲストをおもてなしするパーティーや懇親会を催す際には、ゲストに「何か食べられない食材や、嫌いな食材はありますか?」とヒアリングしておくのが良いでしょう。

また、居酒屋など飲食店を使う場合や、ケータリングを依頼する場合には「ベジタリアンがいるのですが・・・食べられる料理はありますか?」など一度聞いてみると良いでしょう。

飲食店によっては、気を使ってそういった料理を作ってくれたりします。

もしそういった時間が無い場合には、大手居酒屋チェーンや大手ケータリングチェーンなど幅広いジャンルのメニューがある場所を選んでおくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?在日外国人の数は年々増加しています。

また、外国人観光客の数もぐんぐんと増加しています。

今後海外のゲストをもてなしたりする懇親会やパーティーは非常に多くなってくるでしょう。

海外の方に日本という国をもっと好きになっていただくために、また日本のおもてなしをしっかりと味わっていただくために、こうした食文化の違いについて理解しておくと良いかもしれません。